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Bashで変数の変数を参照する

·361 文字·
技術解説 Bash
komori-n
著者
komori-n
目次

1時間ぐらい悩んだのでメモ。

A=${B}, B=${C}, …
#

以下のように変数が入れ子になっている状態を考える。

A='${B}'
B=334

変数 A だけが既知のとき、変数 A の指す先の変数 B に入っている値を読み出したい。この場合、eval を用いることですっきり書ける。

eval echo ${A}
# => echo ${B}
# => 334

echo ${A}echo \${B} と解釈されるので、そのまま eval に渡せば ${B} の指し先が分かるという仕組みだ。

同様に、変数が 3 つ以上連なっている場合も eval を連打することで展開することができる。

A='${B}'
B='${C}'
C=334
eval eval echo ${A}
# => 334

A=B, B=C, …
#

少し似たようなケースで、以下のように変数が入れ子になっている場合を考える。

A=B
B=C
C=334

この場合、前節と同様に eval することで値を取り出せる。

eval eval echo \\\$\$${A}
# => eval echo \$$B
# => echo $C
# => 334

なお、変数のネストが1段階だけの場合、Indirect Expansionという機能を用いて次のように書くこともできる。

echo ${!B}
# => echo ${C}
# => echo 334

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